蜂の子は高齢者にも良い効果はあるのか

蜂の子は高齢者にも良い効果があるのか!?

蜂の子には豊富な栄養素がバランスよく含まれていますので、高齢者のアンチエイジングにはぴったりです。
今回は、蜂の子が高齢者のアンチエイジングに効果的な理由を身体、心、肌、脳に分けてご紹介します。

身体のアンチエイジングに良い理由

加齢に伴って、肉体も老化していきます。
肉体が老化していくと、体力が低下して、体力が低下することによって気力ややる気も低下していくという悪循環に陥ります。
肉体が老化していく大きな要因の一つに筋肉量の減少、筋力の衰えがあります。
このように高齢期を過ぎて起こる筋肉量の減少を「サルコペニア」と呼びます。
サルコペニアになると、活動や外出するのも億劫になりさらに筋力が低下していき、転倒や骨折などのリスクが高くなります。
サルコペニアの予防と改善には、適度な運動と栄養バランスの良い食習慣が重要です。
厚生労働省では、運動は体への負荷が大きすぎない程度の筋力トレーニングを行い、食習慣においては良質のたんぱく質の摂取がサルコペニアの予防・改善に効果的だと推奨しています。
蜂の子が身体のアンチエイジングに効果的な理由は、筋力の維持・増強に欠かせないタンパク質をつくるアミノ酸が豊富に含まれているからです。
アミノ酸は筋肉を構成している栄養素ですが、中でもバリン、ロイシン、イソロイシンを総称した「BCAA」と呼ばれる分岐鎖アミノ酸は筋肉に多く含まれている成分です。 BCAAを含む体内で合成することの出来ない必須アミノ酸が含まれている蜂の子の摂取は、サルコペニアを防ぐ上では非常に効果的だといえます。
ほかにも、アミノ酸は免疫力の低下を防ぐ働きももっています。
高齢になると免疫力が低下しやすくなり、その結果ちょっとした風邪から肺炎などへと重症化しやすくなります。
蜂の子に含まれるアミノ酸「シスチン」は、免疫細胞の「グルタチオン」を作り出すことで免疫力を高める働きを持っていますので、風邪菌や病原菌などから体を守ります。
グルタチオンの働きをさらに高めるためにはシスチンだけでなく「テアニン」というアミノ酸を一緒に摂ることが重要です。
テアニンは蜂の子に含まれていませんが、お茶の葉に多く含まれているアミノ酸ですので、蜂の子と一緒にお茶を摂るようにすることが、免疫力を高めるポイントです。

心のアンチエイジングに良い理由

65歳以上の老年期にさしかかると、体力の低下に伴い病気や怪我のリスクが高まります。
さらに、老年期を過ぎると配偶者や近親者、または古くからの友人などとの別れも身近になってきます。
こういった自分自身や環境の変化によって心のバランスが崩れて起こるのが、「老年期うつです。
老年期うつは、物事に対する喜びや幸せを感じなくなったり、何もないのに気分が滅入ったり、食欲が湧かない、眠れない、体がだるいなどの症状が2週間以上ほぼ毎日続く状態のことです。
一般的なうつ病と老年期うつの大きな違いは、肉体の老化によって身体機能が低下していることによって、身体のしびれ、ふらつき、腰痛、便秘などの身体的な症状が強く表れやすくなることです。
20~40代は、うつ病になって気力ややる気といったメンタル面が滅入っても体力はまだまだあります。
しかし、老年期のうつは体力が低下している状態から心身が衰弱していきますので、20~50代がかかるうつ病よりも病気によって命を落とすリスクが高くなるのです。
老年期うつの治療には、治療薬の服用だけでなく、十分な休息、食事、睡眠が大切です。
蜂の子にはアミノ酸、ビタミン、ミネラルといった栄養がバランスよく含まれていますので、食事だけでは摂り切れない栄養を補充します。
また、蜂の子には睡眠の質を高めるために必要な「メラトニン」を作るセロトニンの材料となるトリプトファンが含まれていますので、睡眠の質を高めて心身の疲労回復を促します。

肌のアンチエイジングに良い理由

加齢に伴って肌もハリ、ツヤ、弾力性などが失われ、シワやたるみなどが出やすくなります。
蜂の子に含まれるアミノ酸は、肌の弾力やハリを維持するために必要なコラーゲンを作る主原料ですので、肌の弾力性やハリの低下を予防します。
また、肌の外側にある角層が持つ天然保湿成分のほとんどがアミノ酸でできていますので、蜂の子によってアミノ酸を補充することによって、肌の潤いを維持します。
また、肌の潤いを維持して乾燥を防ぐことは肌のバリア機能の低下を防ぐことにも繋がります。
肌のバリア機能を正常に保つことによって、細菌やウイルスを始めとした紫外線などの外部から受ける刺激に負けない肌を維持します。
ほかにも、蜂の子に含まれるアミノ酸は筋肉量を維持・増強することで代謝を活発にしたり、血行を促進したりする働きも持っていますので、肌の新陳代謝も正常にします。
年齢を重ねてもターンオーバーが正常であれば、肌細胞の生まれ変わりも滞ることなく行われますので、シミやくすみなどの予防・改善に繋がります。

脳のアンチエイジングに良い理由

脳は精神と肉体の両方に指令を出す場所ですので、脳の機能が低下すると心と体のバランスも崩れてしまいます。
とくに高齢になると、様々な要因によって脳細胞の働きが悪くなったり、細胞が死滅しやすくなったりすることで脳の機能も低下しやすくなります。
高齢者が脳の機能が低下することによって生じやすくなるのが「認知症」です。
人は誰しも加齢によって人の名前や顔が思い出せなくなったりといったもの忘れをしやすくなります。これは単純に脳の老化によるものなので心配はありませんが、認知症の場合老化によるもの忘れではなく、脳の神経細胞が壊れることで起こります。
認知症は進行すると理解力や判断力が失われていき、日常生活を送る上で支障をきたすようになります。
認知症の中でも最も患者数が多いといわれているのが「アルツハイマー型認知症」です。アルツハイマー認知症は、脳の神経細胞が減って脳が委縮してしまうことで生じます。
しかしアルツハイマー認知症の発症原因は未だ解明されていませんので、根本的な治療法も確立されていません。
現段階では、アルツハイマー認知症患者の脳の神経細胞の周りには、「老人斑」というアミロイドβという特殊なタンパク質が発生したり、神経原線維の変化が起きたりすることがわかっています。これが脳神経に悪影響を及ぼし、脳神経の働きを低下させることによって認知症を引き起こしていると考えられています。
そして脳神経の働きを低下させる大きな原因が「活性酸素」です。
活性酸素が大量発生することによって神経細胞が酸化し、神経細胞全体がダメージを受けることで脳神経の働きを低下させると考えられています。
蜂の子には活性酸素の増加を防ぐ抗酸化作用を持ったビタミンC、アスパラギン酸、セリン、アルギニンなどが含まれていますので、脳細胞へのダメージを抑制し、認知症の悪化を防ぐサポートをします。

その他にも、蜂の子には生活習慣病を防いだり、内臓の働きを活発にしたり、血行を促進することで冷え性、腰痛、肩こりなどを緩和する働きもあります。
蜂の子は何歳から摂っても遅いことはありません。
高齢者にとっても良い効果がたくさん期待できる食品ですので、年齢に負けない元気な体と心づくりの強い味方となりますよ。
食習慣に蜂の子を加えて、今日よりもっと明日を楽しみましょう。